宇治から中書島へ



宇治

宇治 今回は宇治から電車に乗り「中書島」までをたどってみる。まずは「宇治」を出発する。
京阪宇治線は、「中書島」と「宇治」を結ぶ、7.6Kmの路線である。
改札を入ると、頭端式1面2線のホームを持つ地上駅がある。
京阪電車では、市の中心部にある駅には「守口市駅」「寝屋川市駅」「枚方市駅」「八幡市駅」などと、駅名に○○市駅と「市」が付いているのだが、この駅は「宇治市駅」ではなく「宇治駅」と京阪電車では唯一「市」が付かない駅名となっているのである。


三室戸

「宇治」を出発し400mほど走ると、すぐに「三室戸」の駅に着く。
この駅からは、紫陽花で有名な三室戸寺が近くである。
この寺は【みむろとじ】と読むのだが、京阪の「三室戸」駅は【みむろど】と「と」が濁音で発音される。何故駅名が「ど」と濁音になるのかは分からない。


黄檗

黄檗 「三室戸」を出ると、1.6kmで「黄檗」の駅に着く。この駅からは、中国風の仏教寺院である黄檗山萬福寺に行ける。
ここから「六地蔵」までJR奈良線と平行して走ることになる。





木幡

「黄檗」の次は、1.5Kmで「木幡」の駅である。
ずっと駅名は【こはた】だと思っていたのだが、京阪「木幡」駅は【こわた】と読む。
JRの木幡駅は【こはた】と読むし、この辺りの地名も【こはた】だし、始めて京阪の「木幡」駅が【こわた】と読むのだと分かった。



六地蔵

六地蔵 「木幡」を出ると「六地蔵」の駅まで、0.8Km。この駅で宇治市から京都市伏見区となる。
この駅では、JR奈良線と京都市営地下鉄の六地蔵駅があるが、徒歩で10分ほどの距離である。






桃山南口

桃山南口 「六地蔵」から「桃山南口」へは、0.8Km。今回のぶらり歩きは、この駅から歩き始める。
この駅は明治天皇の伏見桃山陵への最寄駅で、開業当初は御陵前駅と云っていた。






観月橋

観月橋 そして次の駅が「桃山南口」から、1.6Km離れた「観月橋」の駅。
その昔、宇治川に架かる橋の上から眺めた月が見事だったので、月を愛でる橋から「観月橋」の名が付いたと云われている。
またこの辺りは、国道24号線や外環状線が通り、駅西の踏切も車の往来が激しく、何時も渋滞している処なのである。



中書島

「観月橋」から、0.7Kmで京阪本線「中書島」駅の3番線に着く。
「中書島」は戦前まで遊郭があった処であるが、その名残はなく、一部の建物が民家として残っているだけである。
京阪宇治線は、8駅、営業キロ数7.6Kmの短い路線ではあるのだが、大阪や京の三条、四条京阪を利用する人が宇治に来るときには便利な路線となっている。


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