京の三大門

東本願寺の御影堂門と南禅寺の三門、そして知恩院の三門とを京の三大門と云う。


南禅寺の山門

南禅寺の三門 現存の三門は、寛永5年(1628)に藤堂高虎が大坂夏の陣で戦没した藩士の菩提を弔うために再建したものである。
かの石川五右衛門が、高さ22mの楼閣に登り京の町を眺めて、
「絶景かな、絶景かな」と言ったとか言わないとか・・・
という南禅寺の三門だが、実際には石川五右衛門が登ったというのは、後世の作りごとで五右衛門が釜ゆでになった後に建てられたもので、五右衛門はこの三門には、登ることは出来なかったのである。


知恩院の三門

知恩院の三門 平安神宮から円山公園につながる神宮道を東に歩くと、知恩院の大きな三門を見ることが出来る。
元和7年(1621)徳川秀忠によって建立され、幅50m、高さ24mの2層構えの門となっていて、木造の門としては日本最大のものである。
知恩院は山号を華頂山といい、三門には霊元天皇の筆になる、華頂山の額が架かっている。


東本願寺の御影堂門

東本願寺の御影堂門 高さ約28mの入母屋造・三門形式の二重門で、楼上の正面には浄土真宗の根本道場であることを表す「真宗本廟」の額が架かっている。
この門も明治になってからの再建で、明治44年(1911)の建立になる。


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