下鴨神社の「七不思議」

どこにも「不思議」というものがあるのだが、この下鴨神社にも不思議がある。
鴨の七不思議と呼ばれ……
1.連理の賢木/2.なんでも柊/3.御手洗池の水泡/4.烏の縄手/5.舩ケ島/6.赤椿/7.切芝


連理の賢木(れんりのさかき)

連理の賢木 相生社の社の手前、朱塗りの玉垣に囲まれたところにあり、相生社の縁結びの神の御神威によって、2本の木が1本に連なる不思議で、夫婦和合、縁結びの御神徳を表す。
この御神木は四代目であり、代々の木が一本に結ばれるというのも不思議である。




なんでも柊

なんでも柊 出雲井於神社の周辺では、どんな木を植えても葉が柊のようにギザギザになるという伝えがあり、なんでも柊と呼ばれて不思議がられている。







御手洗池の水泡

御手洗池の水泡 「足つけ神事」や「矢取の神事」などの祓の神事が行なわれる所で、常には水は流れないが土用になると池底から水が湧き出てくるという不思議で、その湧き出る水疱の形をもとにして団子にしたのが、みたらし団子だと云われている。





烏の縄手

烏の縄手 下鴨神社の御祭神「賀茂建角身命」は別名を「八咫烏」(ヤタカラス:太陽の意)と呼ばれる。
ナワテは狭い長い道の意味で、「カラスのナワテ」とはヤタカラスの神様へお参りする長い参道のことを云う。
古くは糺の森の木の間には数多の烏の縄手があったという。




舩ケ島

舩ケ島 泉川と御手洗川の合流は「舩ケ島」と呼ばれ、社殿を持たない神社「奈良殿」が鎮座していた、祭祀遺跡である。
奈良殿神は、御供え物や器などを司る神であり、川の中の「舩」形の島を磐座とした。
また、舩島の周囲を流れる川を「奈良の小川」と呼ぶのも、難良刀自之神の由来からきている。



赤椿

糺の森は7割が落葉樹であるため、冬になるとヤブツバキの赤さが目につき、さながら糺の森が赤い椿で覆われた感じとなる。



切芝

葵祭の前儀として5月12日に行なわれる「切芝神事」の斎場の位置が、糺の森の中央に位置する聖地である。


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