宇治川の流れと宇治|洛南界隈

宇治川と宇治 京都駅から電車に乗り、JR宇治駅で降りる。
ここから宇治橋まで歩き、そこから宇治川の流れに沿って宇治を歩いてみようと思う。
JR宇治の駅舎は平等院をイメージして建てられたもので、左右対称の現代の鳳凰が羽を広げた格好になっている。



アクセス
京都駅から
▼JR奈良線で『宇治』下車(所要;快速17分〜普通29分)


宇治川周辺を歩く

■ 宇治(JR奈良線)

JR宇治駅に降り立ってまずは東に……宇治川に架かる宇治橋へと向かう。

徒歩7分

宇治橋

今、宇治川に架かっている橋は、平成8年(1996)に架け替えられた、コンクリートの橋である。
長さが155m、幅25mで車が途切れることなく行き交っている。
今も要衝の橋なのである。
JRの宇治で降りても、京阪の宇治で降りてもまずはこの宇治橋へと向かうことになる。

徒歩3分

■ 京阪「宇治」

京阪「宇治」 京阪電車の宇治駅は、JR宇治駅から道なりに890mほど北東に離れた所にある。
京阪本線の中書島から宇治川の左岸を走る、宇治線の終着駅である。
大阪方面から宇治に来る観光客の殆んどはこの駅で降りる。
この駅もまた平等院を意識してか左右対称の建物となっている。

徒歩5分

■ 道しるべ

道しるべ 源氏物語ミュージアムへと向かう途中に、この「道しる」べが建っている。
大正4年(1915)に建立と刻まれていて、「道しる」べには、
右に、石山寺(三里)、立木寺(三里半)、喜撰法師古跡(一里半)志津川村(十三丁) 左が、黄檗山(二十丁)、三室戸寺(六丁)、かげろう名跡(一丁半)とある。
(一里=3.93Km≒4Km、一丁=0.109Km≒100m)
左は今歩いてきた道を指していて、今通り過ぎた「蜻蛉の古蹟」が150m、三室戸寺が600m、そしてその先JR奈良線に沿って北へ2Km歩くと、黄檗山万福寺となる。JRに乗ると、宇治―三室戸―黄檗の順に止まる。
右は、宇治から瀬田川に沿って上流の志津川村まで1.3Km、さらに喜撰法師が住んだとされる喜撰山まで6Km、滋賀の大津にある石山寺まで12Km、そして瀬田川に沿って琵琶湖に抜ける途中の山中にある立木寺まで16Kmとなる。

徒歩3分

源氏物語ミュージアム

源氏物語ミュージアムは「源氏物語」に関する資料の収集・展示を行い、源氏物語を楽しみながら学ぶことができる。

徒歩4分

宇治上神社

宇治上神社 総角の古蹟のある場所の下の道(さわらびの道)を下がると、宇治上神社の藁葺きの屋根が見えてくる。
鳥居を潜り、その先には宇治上神社の小さい山門が見える。
山門の手前の道を左に行くとさわらびの小道で、総角の古蹟へと続く。
ここは、紫式部が源氏物語の宇治十帖で八の宮が住まいした山荘があったと云っている処である。

徒歩3分

宇治神社

宇治神社 宇治上神社そして、早蕨の古蹟と廻り、宇治川へ続く道に宇治神社がある。
もともとは宇治上神社と合わせて、宇治離宮明神と呼ばれ、延喜式に山城国宇治に宇治神社二座ありと記されている。

徒歩3分

恵心院

宇治神社から宇治川の右岸を上流へと進むと、恵心院がある。

徒歩8分

興聖寺

興聖寺 恵心院からさらに宇治川の滔々たる流れに沿いさらに上流へと向い、観流橋という小さな橋を渡ると、道元禅師を開祖とした曹洞宗のお寺「仏徳山興聖寺」がある。

徒歩8分


■ 朝霧橋

朝霧橋 興聖寺を出て、宇治川の左岸に渡りたいのだが、右岸をこれ以上上流に行っても左岸に渡る橋がなく今来た道を引き返し、朝霧橋から橘島(中の島)に渡り、宇治川の左岸に出ることにした。
宇治神社の赤い鳥居が見える処まで戻ると、宇治川の右岸から橘島に渡る赤い「朝霧橋」がある。

徒歩1分

宇治川先陣之碑

匂宮と浮舟を見て、朱色に塗られた「朝霧橋」を越えると、橘島(中の島)である。
その橘の小島に「宇治川先陣之碑」が建っている。昭和6年(1931)の建立だと云うことである。

■ 橘橋

橘橋 橘島に渡ると、宇治川の左岸へは下流に架かる「橘橋」を渡るか、上流の「喜撰橋」を渡るかである。この橋が下流に架かる、橘島と宇治川左岸を結ぶ「橘橋」である。



柿本人麻呂の歌碑

橘島には、柿本人麻呂の歌碑がある。

浮島十三重石塔

橘島(中の島)から小橋を塔の島へと渡ると、こんな景色に出会う。
浮島十三重石塔という石造りの大きな塔である。

宇治川先陣之碑から、徒歩5分

■ 宇治川の鵜飼

鵜飼 宇治川では毎年、6月中旬から9月中旬までの間、鵜飼が催されている。
鵜飼はもともと漁の一つであり、昔は全国どこの川でもやっていたらしい。
宇治川の鵜飼については、平安時代の「蜻蛉日記」のなかで、天禄2年(971)に鵜飼舟を楽しんだとの記述がある。
しかしながら鎌倉時代に十三重石塔を建て宇治橋の再建を祈願した時に、網代を制限し殺生を禁じたときに、鵜飼も禁止され宇治川での鵜飼が途絶えてしまった。 大正末期に観光用として復活をし、今日まで宇治を訪れる人達を楽しませているのである。
宇治川の鵜飼では、日本でも初めての女性の鵜匠が二人いる。
偶々見に行った鵜飼が面白くて、それまで勤めていた会社を辞めこの道に飛び込んだという澤木万里子さんもその一人である。

徒歩10分

縣神社

宿木の古蹟から車の行き交う県道を西に歩き、平等院の南門を過ぎ少し歩くと、あがた通に面した所に「縣神社」がみえてくる。

徒歩5分

橋姫神社

橋姫神社は、県神社からあがた通りを北に、宇治橋の方へと歩く途中にある。小さな社二つを持った神社である。

徒歩10分

■ 宇治(JR奈良線)

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