平安神宮|岡崎界隈

平安神宮 東山丸太町の交差点から東へ一筋目に、桜馬場通がある。北に丸太町通、南に仁王門通、東が岡崎通、そして西にこの桜馬場通に囲まれたエリアが、平安神宮を中心とした岡崎公園であり、またその昔院政の頃にここにあった、名前に勝の付く六つの寺があった所でもある。
岡崎公園は、明治28年(1895)平安遷都千百年紀念祭の一環として、第4回内国勧業博覧会が開催され、その跡地を市有の公園として整備されたものであり、美術館・図書館・動物園・京都会館・伝統産業館などがあり、市民の憩いの場となっている。
平安神宮も、この時に平安京大内裏朝堂院の規模を3分の2にして、桓武天皇を祭神として建立された。
同じ年の10月22日に紀念祭が行われ「時代祭」が始められたのである。以来「葵祭」(上賀茂・下鴨神社)、「祇園祭」(八坂神社)とともに、京の三大祭として良く知られている。


アクセス
京都駅から
▼「D2」乗り場から206系統で『熊野神社前』下車(所要29分)


岡崎を歩く

■ 熊野神社前(バス停)

今回は、「D2」乗り場から206系統で『熊野神社前』で降りたが、岡崎公園には、
「A1」乗り場から5系統で『岡崎公園美術館・平安神宮前』で降りるのが岡崎公園のどの施設に行くのにも便利である。

徒歩1分

熊野神社

熊野神社前でバスを降りると、そこは丸太町通と東大路通が交差するところで、交差点には熊野神社と聖護院八ツ橋の熊野店がある。

徒歩1分

京都銘菓「八ツ橋」

その交差点の一角にもう一つ、聖護院八ツ橋が店を構えている。

徒歩4分

旧武徳殿

東山丸太町の交差点から東に一筋目に、桜馬場通がある。
桜馬場通を入る角に「京都市武道センター」がある。

徒歩4分

京都守護職屋敷門

京都武道センターの南側、平安神宮へ参詣する観光バスの駐車場に「京都守護職屋敷門」がある。

徒歩2分

平安神宮

平安神宮

京都国立近代美術館と京都市美術館とを左右に見て赤い鳥居をくぐり、神宮道を真直ぐ北に行くと平安神宮の赤い神門が見えてくる。





■ 六勝寺の由来

六勝寺の由来

岡崎にはその昔、六つのお寺があった所で、その六つの寺を称し「六勝寺」という名で呼ばれていた。
六勝寺とは、院政の期(12世紀)にこの岡崎に天皇の個人的な思いで、豪壮華麗な寺が建てられたもので、ときの天皇の権力によりその規模は異なるが、その何れの寺にも「勝」の字が付けられていた為に、六つの勝の寺で「六勝寺」と総称された。
天災や人災によりこれらの寺は今はもうこの世にはなく、その名残を町名に残しているのみである。この六勝寺の跡を訪ね、往時の繁栄の跡を偲んでみようと思う。

尊勝寺跡

「尊勝寺」は、岡崎尊勝寺町と岡崎西天王町にまたがる地にあり、73代堀河天皇の御願になるものである。

徒歩7分

延勝寺跡

「延勝寺」は、東大路二条下ルの東大路通を挟む両側で、疏水を少しだけ東に跨いでいる。
久安5年(1149)に76代近衛天皇の御願になるものである。

徒歩5分

成勝寺跡

「成勝寺」は、岡崎成勝寺町と神宮寺東側で、「みやこめっせ」のあるところが、この成勝寺の跡であり75代崇徳天皇により、保延5年(1139)に御願され建立された。

徒歩3分

円勝寺跡

「円勝寺」は、岡崎円勝寺町のあたりで、大治3年(1128)に待賢門院によって建立された。

徒歩6分

最勝寺跡

「最勝寺」は、岡崎最勝寺町の地で、元永元年(1118)に74代鳥羽天皇により御願された。

徒歩11分

法勝寺跡

六勝寺廻りもいよいよ後一つ、白河天皇が建てた「法勝寺」を残すのみとなった。

(平安神宮から、徒歩2分)

観峰美術館

平安神宮の応天門を出て冷泉通を東に、岡崎道との交差点に観峰美術館がある。

徒歩2分

満願寺

観峰美術館横の小さい路(冷泉通)をさらに東へ歩くと、高級住宅とラブホが混在する一角に「満願寺」がある。

徒歩5分

■ ワグネル博士顕彰碑

ワグネル博士顕彰碑

ワグネル博士の顕彰碑が岡崎公園の中に建っている。
ゴッドフリード・ワグネルといい、ドイツ出身のお雇い外国人である。
ワグネルは慶応4年(1868)に、長崎に石鹸会社を造るにあたり日本に来るが、この会社は上手くゆかず、佐賀藩で有田焼の改良に手を染めた後、東京帝大のドイツ語講師として東京に移ることになる。
その後、ウイーン万国博への出展指導や七宝指導、清水焼や粟田焼などに係わり、明治11年(1878)2月から3年に亘り、京都の舎密局で理化学の講義を行うこととなり、明治14年(1881)に閉鎖になるまで、京都の近代工業化に尽力を尽くした。このことにより、岡崎公園内に顕彰碑が建っているのである。

徒歩4分

藤井斉成会有鄰館

岡崎の地では、平安神宮や動物園そして美術館などが目に付くのだが、それ以外にもこんな建物がある。
東西に流れる疏水の側を通る仁王門通の一角に「藤井斉成会有鄰館」がある。

徒歩2分

■ 慶流橋

慶流橋

東山を走る100系統の市バスは三十三間堂や五条坂、清水道そして祇園を通り、この岡崎の地に乗り入れる。
そこで琵琶湖疏水に架かる「慶流橋」の上を通り岡崎公園に入ってくるのである。朱塗りの慶流橋を超えると、平安神宮の赤い大鳥居を潜るのである。
橋の後ろは東山が見え、いかにも京都という風情を漂わす風景である。

徒歩4分

■ 神宮道(バス停)

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